【WEST POINT】 エリート軍人を輩出するアメリカ陸軍士官学校

【WEST POINT】 エリート軍人を輩出するアメリカ陸軍士官学校

US Military Academy Visitors Center
2107 New South Post Rd
West Point, NY 10996
West Pointツアーのホームページ

ウェストチェスターからタッパンジーブリッジを渡ってさらに北上し、ベアーマウンテンをさらに奥に行ったところにあるのがWEST POINT、アメリカ陸軍士官学校です。

日本の防衛大学にあたる士官学校がアメリカには陸軍、海軍、空軍とわかれているのですが、ニューヨーク州ウェストポイントにあるのは陸軍の士官学校です。

よく自衛官募集と防衛大学を混同してしまう人がいますが、町のポスターで募集されているのは戦争の最前線で戦う兵隊さん、防衛大学で育成されているのは兵隊さんを指揮する幹部候補生ということですね。

あの初代大統領ジョージ・ワシントンによって1778年にハドソンリバーの要塞として設立されたウェストポイントは、まさにエリート輩出校で日本人にもなじみの深いダグラス・マッカーサー氏はこの学校を過去最高の成績で卒業しています。

DSC04041_R

もちろん厳重なセキュリティがあるので簡単には中に入れません。West Pointツアーのホームページまたは、こちらのビジターセンターでツアーに申し込みます。ツアーには大人は必ずPhoto IDが必要ですのでパスポートか免許証を持っていきましょう。現地での支払いは現金で14ドルです。

DSC04042_R

時間になると意外感のある普通の観光バスにご案内頂き、バスに乗り込みます。この後、セキュリティゲートを通りますが、そこでもPhoto IDを全員提示します。

DSC04044_R

敷地内は三ツ星クラスの将校さんのご自宅や大きな球戯場などがツアーコースに組み込まれていて、想像していたような戦車の隊列や射撃場などはお目にかかれません。

誰しもが圧巻されるというステンドグラスの教会も敷地内にあるのですが、日曜日のツアーだと教会がサービスを提供していて見学できませんので注意が必要です。ちなみに、こちらの協会はカトリック、プロテスタントからユダヤ教まで多くの宗教に対応しているそうで、死と隣り合わせの環境に従事する軍人のよりどころであることをあらためて感じ入ります。

DSC04052_R

校舎を遠くに眺めます。真ん中にある象がジョージワシントンだそうです。ウェストポイント出身の有名な軍人さんたちの顛末をガイドさんが教えてくれます。1400人の応募があり200人しか通らないという狭き門。しかも、1400人の応募者もそれぞれの町で名がある人の推薦状をとらなければいけないというえりすぐりの中からさらにえりすぐられた200人が過ごす士官学校ということです。

日本の防衛大学と同じく、入学後は生活に必要なだけの給与も支給されるということ。

DSC04058_R

S字型を描くハドソンリバー。ここがハドソンリバーの川幅が最も狭くなるポイントであり、ワシントンはハドソンリバーが凍りつく冬に鉄のチェーンを対岸に渡し、船がこの川の上り下りするのをコントロールしたということです。地形を生かした戦術になるほどとうならされる解説でした。

この景色、秋の紅葉の季節や新緑の季節には絶景となるそうですからぜひまた来たいです。

DSC04090_R

ツアーのあとはWEST POINT MUSEUMです。陸軍の博物館ですね。なんと無料です。

DSC04063_R  地下は大型兵器コーナーです。

DSC04064_R  DSC04065_R

DSC04066_R

大砲や連射銃の数々。映画やテレビゲームでみたことがあってもこんなに生々しいものはなかなか見られません。

DSC04068_R

 

原子力爆弾の説明コーナーも。広島、長崎への投下の説明のあと、日本が降伏したと書かれていて、原爆投下が日本の降伏を導いたと暗に成果が書かれているところが日本人としては複雑かもしれません。

DSC04070_R  DSC04071_R

1階、2階も戦闘武器コーナーは続きます。北斗の拳ででてきそうな棒ととげとげの玉がチェーンでつながっている武具や銃剣など、これも存在は知っていながらなかなか実物をみることがなかったものが展示されています。

DSC04075_R

日本製のNambuピストルも紹介されています。

DSC04084_R  DSC04087_R

独立戦争の戦いの様子についてもかなりのスペースを費やしています。

DSC04085_R  DSC04089_R

もちろん第二次大戦についてもたくさんのスペースが費やされています。 特に東京湾の船上で後務大臣重光葵と参謀総長の梅津美治郎によってサインされた無条件降伏文書の実物が展示されています。

日本人にとっては相当重みのあるこの文書、実物が無料で入られる博物館の片隅に飾られているのがなんとも不思議です。

本来厳かな場所ではりますが、ベアマウンテンやウッドベリコモンなどからも近く、ウェストチェスターやマンハッタンからのお出かけスポットとしてかなり充実した場所です。



1 Comments

  1. Pingback: 【The Culinary Institute】全米トップレベルの料理学校が運営するレストラン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です