ウェストチェスター(ニューヨーク)からHershey→Lancaster→Philadelphiaと続く旅行ですが、Lancasterの東側、アーミッシュ(Armish)の村にやってきました。
アーミッシュについての解説はこちらのWikipediaに詳しいですが、要は宗教上の理由により数百年前に米国に上陸した当時の生活様式を守っている方たちの集落なのです。
日本でも太秦映画村だとか昔の日本を再現した施設はいくつもありますが、その生活様式で生活している人はさすがにいません。しかし、アーミッシュでは宗派にもよるようですが、電気や最新の機器を一切使わずに生活しています。
映画ではハリソンフォードのむかしの映画『目撃者(Witness)』がLancasterのアーミッシュを舞台にした内容です。iTunesで予習していきました。(しかし、インフォメーションの方曰く、ずいぶんと誇張された内容になっているようですが。)
最初にインフォメーションセンターに立ち寄りました。バイパスのすぐ近くで、GPS頼みで訪問しましたが少し迷いました。マクドナルドの道路を挟んで向かい側です。
Pennsylvania Dutch Convention & Visitors Bureau
501 Greenfield Rd
Lancaster, PA 17601
係りの方が、手慣れた感じでいろいろと見どころやマナーを教えてくれます。
アーミッシュの村にきたら馬がひくバギーにのるのが定番ですが、スタッフがあまたあるバギーに乗れるお店を紹介してくれます。ただし、やはり誰が優れているかを比較しないアーミッシュの教えを汲んでか、どこのお店が一番お勧めといったことは教えてくれません。ただ、クーポン券をくれるので結果的に特定のお店に誘導しているような気もしますが・・・。
無料コーヒーコーナーもあります。外の駐車場には移動式店舗が出店していて、そちらのお店でも軽食やコーヒーを売っています。なぜか独学で日本語を勉強したアフリカ系米国人の御嬢さんが店員さんでした。
インフォメーションセンターで2ドルのクーポンをもらい、バギーに乗りました。
Amish Country Homestead
3121 Old Philadelphia Pike
Bird in Hand, PA 17505
ホームページ
アーミッシュと聞くと宗教のバックグラウンドから修道院のような生活を全員が送っていると思いがちですが、結構、商売はお上手なようです。そういえば、Yonkersのステューレオナルドにもアーミッシュコーナーはありますし、普通のスーパーでもアーミッシュと書かれた牛乳や卵はたくさん売っています。この牧歌的なイメージをうまく売っているわけですね。
こちらのバギーライド、30分と1時間コースがありましたが、30分コースで十分楽しめました。アーミッシュの方が運営するバギーですが、運転手さんはアーミッシュではないのだそうです。
スピードに強弱をつけながら、アーミッシュの村をかけめぐります。民家にこうして洗濯物を干しているのがアーミッシュのご自宅だそうです。
アーミッシュの方々の生活も興味深いですが、何よりこの広い農村を馬のひくバギーで周遊するのはとても楽しかったです。
途中、止まったところで、アーミッシュの女の子がクッキーを持ってバギーに入ってきました。袋に大きなクッキー4枚入って2ドル。安いのにとってもおいしかったです。
メインストリートはアーミッシュの方の馬がひくバギーと車が普通に行きかっていました。また、アーミッシュの子どもたちは自転車ではなく、いわゆるキックボードのような乗り物で皆さん移動していました。
バギーを降りて料金の支払を済ませると、次はお隣にあったお土産物屋さんへ。
アーミッシュの村に行った時のお土産の定番はジャムですね。
さらに併設されていたレストランでランチです。
どれもボリュームがあって、リーズナブルでした。特に材料などは詳しく書いていませんでしたが、もちろんアーミッシュの方々が育てたオーガニックな品々だったのだと思っています。
お隣にはAmish View INNというホテルがありました。とってもきれいなホテルで、アーミッシュの村を楽しむには最適な場所にあります。次、来るならぜひ泊まってみたいと思ったホテルです。(しかし、ちょっと馬のにおいはあたり一帯に充満しているかもしれません。苦手な方は注意が必要です。)
少し西に戻ってファーマーズマーケットにやってきました。こちらのマーケットはかなり評判が高いですね。
Bird-in-Hand Farmers Market
2710 Old Philadelphia Pike
Bird in Hand, PA 17505
ホームページ
たくさんの種類のジャムが所狭しと置かれています。マーケット内は大賑わいです。
雑貨コーナーにはアーミッシュの方々のトレードマークのひとつ、家の前の鳥小屋も売っていました。
なんと、ここで映画『目撃者』の中で、ハリソンフォードが、自分をかくまってくれているアーミッシュの子ども(事件の目撃者)に作ってあげたあの木のおもちゃが売られています。うーん、20年以上前の映画ですが、、、え、というか、映画みたの??と不思議な思いはありますが、あの複雑な木のおもちゃを目の当たりにしてとても嬉しかったです。
アーミッシュの村からフィラデルフィアに向かう途中、あえて大通りではなく、横道にそれてみました。川を渡る橋には屋根がついているんですね。
ニューヨークのアメリカ人のお友達がWonderlandと言っていましたが、家族全員でとても楽しめる場所でした。